院卒のブログ

内部から東工大院に進学しました。主に院試に関する記事を書いています

大学院の志望理由の書き方とその例文

みなさんこんにちは、院卒です。
これまでのブログ記事でも軽く触れたのですが、院試においてその志望理由は合否に殆ど影響を及ぼしません。

ただ、DMなどで 院試の志望理由を添削して下さい!という趣旨のメッセージをたびたび頂くので、皆さん意外と気にされているんだなあと感じました。

そのため、今回は大学院の志望理由の組み立て方やその例文をご紹介していきたいと思います。

 


内部生が教える!大学院志望理由書の書き方

私は学部も東工大だったので、内部進学をした先輩方の志望理由書が研究室に沢山ありました。

 

かなり昔の志望理由書もあったので、これそのまま提出しても絶対バレないだろ、。と思ったのですがそれは流石にねという事で止めました。

 

ただ、大学院の志望理由を0から組み立てるのはしんどいので、先輩の志望理由書から共通項を抜き出すことにしました。

 

その結果、大学院の志望理由は
卒業論文のテーマ
②大学院に進学する理由
という2つの要素で構成されているという事が分かりました。

 

具体的には、自分の卒論テーマ→もっと高度なことをしたいので大学院で沢山勉強したいですという内容が殆どでした。

まあ、このような構成にいきつくのには訳があるのですが、そこについてはまた後ほどご説明しますね。

 

次は、私が実際に提出をした院試の志望理由書をご紹介したいと思います。(具体的な研究内容は念のため伏せています。)

 

大学院志望理由書の例文〜東工大内部進学の場合〜

私の卒業論文のテーマは〇〇の検証です。
先行研究としては山田太郎(2000)が挙げられます。山田は△△という手法で分析を行っていますが、××という理由からその分析手法は適切でないと考え、私はこのような角度で分析を行っています。

大学院では授業名その1や授業名その2を履修することで、より高度な分析手法を身につけていきたいです。具体的には、修士課程では□□の分析というテーマを扱っていきたいと考えています。

 

あまりよく覚えてないのですが、大枠はこのような感じでした。
一応解説をしておくと、大学院の志望理由書は①卒業論文のテーマ②大学院に進学する理由という2つの要素で構成されています。


まず、卒業論文のテーマですが、
テーマ要約→そのテーマに行き着いた理由やそれを行う社会的意義→先行研究の紹介や自分の研究の新規性
といった流れで書くといい感じに文字数が稼げるかと思います。


で、次に大学院に進学する理由ですが、これが中々強敵です。
内部生の場合、正直なところを言うと「社会にまだ出たくないから」だとか「友達が院進しているから」といった内容が主な進学理由だとは思いますが、ここで正直さを発揮するのはあまり良くないです。

 

先輩の志望理由書を何枚も見たのですが、大学院に進学して高度な分析手法を身につけて修士論文に繋げたいといった内容にするのが無難なようですね。

 

大学院から研究科を変える方や、外部生の場合はこの辺は書くのに苦労しないかと思います。

 

また、東工大の場合は1000文字程度と志望理由書の字数が指定されていますが、それ以外の大学でもA4一枚におさまるくらいの文字数が適切かと思います。自分は確か700文字くらいで出しました。ですます表現が良いと思いますよ。文字数が稼げて。


志望理由書に書いたことは面接で聞かれます

志望理由書なんてなんで書かなきゃいけないんだ、内部進学なんだからこんなの茶番だろ、。と願書提出前は何度も思ったのですが、一応志望理由書を提出する意味はちゃんとあります。

 

東工大の場合、筆記試験の後に面接をおこなうのですが、その時面接官の先生に自分が書いた志望理由書がいきわたってます。(研究科にもよるとは思いますが)

 

そして私の所属していた研究科の場合
卒業論文のテーマ
②大学院に進学する理由
という2つが面接で聞かれる二大質問だったため、先輩方は前述した構成で志望理由を書き上げていたようです。

 

そのため、面接では志望理由書に沿って質問の受け答えをする感じです。志望理由書という脚本があるので、何だか演劇みたいでした。

まあ、卒論のテーマと大学院への進学理由は他の大学院の面接でも必ず聞かれる内容だとは思うので、迷ったらこのような構成で志望理由書を書き上げるのが良いかと思います。

 

もちろん、自分が志望する研究室の先輩から過去の志望理由書を貰って参考にするのが一番良いとは思います。


ですが、院試の志望理由書は殆ど合否に影響を及ぼしません。

 

外部生の方の場合、過去の志望理由書を入手するのは大変だと思うので、無難に卒論テーマとその大学院への進学理由を書けば良いかと思います。

 

今回のまとめ

大学院への志望理由書は試験結果に殆ど影響を及ぼしません。そのため、サクッと書き上げて筆記試験の勉強に時間を使うのが一番良いかと思います。

とはいえ、院試の志望理由書は面接でよく聞かれる「卒業論文のテーマ」と「大学院に進学理由」を中心に書くと面接の時とっても楽なので良いですよ。