院卒のブログ

内部から東工大院に進学しました。主に院試に関する記事を書いています

【JASSO】奨学金の機関保証についてその条件をまとめました

こんにちは、院卒です。
学部でJASSOの奨学金を借りる人って少ないですよね。

ただ、大学院に進学すると忙しすぎてバイトができないという理由からJASSOの奨学金を申し込む人が意外と多いです。

利子のつかない第1種の奨学金
月50000円or月88000円 から選ぶことができます。


そのため、
『無利子で合計200万円も借りれるのなら、そのお金で国債ETFを買ってだらだら返済すればいいじゃん!』

という発想にいきつくかと思います。少なくとも私はそのように考えていました。

ですが、JASSOから奨学金を借りるためには保証人をたてる必要がありまして、制度上その保証人に自分の親を選出することはできません。連帯保証人は親ですが、保証人には別の大人をたてる必要があります。

 

そのため、社会人の兄や姉かおじおばなどの親戚に頼む必要があります。

 

しかし、私はそのような親戚がまわりにいなかったので幾ばくかの料金を支払って『機関保証制度』というものを使用しました。
今回は、そのことについて詳しく記事を書いていきたいと思います。

 


奨学金の機関保証とは

JASSOの第1種奨学金を申し込むためには
・両親の所得制限
・保証人の有無など、様々な条件がありますが、

一番大切なのは保証人がいるかどうかです。所得制限は実質的に機能しておらず、世帯年収数千万円の友人も普通に通っていました。

 

そして、その保証人の条件ですがJASSOの「奨学金のしおり」という書類によると


①奨学生と別生計であること
②奨学生の父母以外で4親等以内の親族
③65歳未満であること
④未成年者ではない
⑤学生ではない
⑥奨学生や連帯保証人の配偶者ではない(連帯保証人はほぼ親です。)
債務整理中ではない
⑧奨学生の年齢が45歳以上の場合は保証人の年齢も60歳未満であること

といった8つの条件を満たす必要があります。多いですね。

 

そして、これらの条件を満たすのは叔父叔母や社会人の兄姉です。
自分の周りの知り合いは、これらの親戚に頭を下げて保証人になってもらっていました。

 

では、そのような親戚がいない場合は奨学金を諦めなければいけないのでしょうか?

 

 

もちろん、そんな事はなくそのような方の為にあるのが機関保証という制度です。


私も保証人を頼める親戚がいなかったので、機関保証制度を利用しました。それでは実際に機関保証を使ってみて感じたメリットとデメリットをご紹介しますね。

 

 


機関保証の保証料とそれを使用するメリットデメリット

機関保証制度を使用する最大のメリットですが、親戚に迷惑がかからないという事です。


自分の場合は兄や姉、叔父叔母がいなかったので、そのような親戚に保証人を頼む事が出来ませんでしたが、もしも頼れる親戚がいたとしても、なんとなく保証人を頼むのは憚られたと思います。

 

もしも自分の返済が滞ったら、自分を信頼してくれた親戚に迷惑がかかるからです。そのため他人に迷惑をかけず、奨学金を借りたい方には機関保証がおすすめです。

(余談なのですが、自分の周りの友人は親戚が遠くに住んでいたため、保証人のための判子を貰うのに結構大変な思いをしていました。)

 


そして、もちろん機関保証制度にもデメリットがありまして、毎月一定額のお金が保証料として奨学金から差し引かれます。

f:id:insotsu:20180812115147p:plain


例えば、機関保証制度を利用して月88000円の奨学金を借りた場合、毎月振り込まれるのは約85000円です。

 

ただ、この保証料の3000円が返済中も毎月無限に口座から引かれるという訳ではありません。


自分も奨学金を借りる前は不安になって調べたのですが、きちんとJASSOの書類にそのような旨が記載されていました。

f:id:insotsu:20180812120022j:plain

 

JASSOの奨学金を受け取るまでの流れ


まず大学院に合格すると、このような通知が届きます。

f:id:insotsu:20180812120129j:plain

これは、予約採用といって大学院に入学する前にJASSOの奨学金に申し込む事が出来ます。

 

ただ、この予約採用に申し込む人は少ないです。皆大学院に合格した喜びで、このような書類の申請なんて上の空だからです。

もちろん私も例に漏れず予約採用をしそびれたのですが、大学院に入学した4月から奨学金の申請をしても普通に間に合うので大丈夫です。


そして、奨学金を受け取るまでの流れですが以下のようになっています。

まず、2月だか3月あたりに必要書類を取り寄せます。
詳しくはJASSOのホームページを参考にして欲しいのですが、

 

必要となったのは
・バイトの源泉徴収票(これが一番だるい)
・両親の所得証明
とかだったと思います。

バイトの源泉徴収票早めに集めておいた方が良いです。

 

 

そして、3月の下旬頃に奨学金申請のための封筒みたいなのが学生支援課に用意されますので、それを貰ってきましょう。

その中には、記入しなければいけない沢山の書類が入っています。
中でも、教授からの推薦書や奨学金が必要な理由を作文せよみたいな書類の用意が面倒でした。

 

これらの書類が全て揃ったら、学生支援課に提出します。
ただ、奨学金の書類を提出できるのは4月上旬の指定された2日間だけだったので、これを逃したらどうしようと内心ビビっていました。

 

必要書類を提出すると、学生支援課からIDとパスワードが書かれた書類がもらえます。スカラーネットというJASSOのシステムにログインし、申し込みを再度行えば奨学金の申請は一先ずこれで終了です。

 

 

通常JASSOの奨学金は月の中旬に振り込まれるのですが、最初はその振込が間に合わないので、初回振込は6月の中旬とかだったと思います。

そして、これは結構びっくりしたのですが、奨学金の採用通知書類のようなものは届かず、サイレントで3ヶ月分の奨学金が振り込まれます。

 

その後、大学側から奨学金が許可された学生は再度書類を取りに来て下さいみたいなメールが届きます。学生支援課から受け取った、返済のための誓約書みたいのを7月の末までに提出をすれば、これで手続きは完了です。案外長かったのですね、。

多分、予約採用だともっとスムーズにいくのだと思います。

 

まとめ

JASSOの奨学金を申請する為には、保証人を立てる必要があります。
しかし、機関保証という制度を使えば親戚に頼ることなく奨学金を受け取ることができます。(もちろん金銭的なデメリットはありますが、。)

 

そして機関保証制度は申請すれば必ず通るので、ご安心して下さい。

f:id:insotsu:20180812120152j:plain